
名古屋でホームページ制作、WEBマーケティングを行う株式会社ZoDDoです。
当社は創業以来、100社を超える企業のWEB制作・WEBマーケティングに携わらせて頂いています。
さて、今回はタイトル通り「不動産会社のWEB戦略」についてです。
分譲住宅や土地の売買に力を入れている不動産会社の皆さん、こんな悩みはありませんか?
「なかなかWEBから反響が取れない…」「広告費をかけても効果が読めない…」——それ、もしかすると“戦略の立て方”に原因があるかもしれません。
今や物件探しの多くがネット経由。
ポータルサイト任せでは限界があります。だからこそ、ホームページを軸に据えた「自社のWEB戦略」が欠かせない時代になっています
本記事では、不動産会社が分譲住宅や土地売買で成果を上げるためのWEBマーケティングの考え方や具体策を、5つのステップでやさしく解説します。
初心者でもすぐに取り組める内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
目次
なぜ今、不動産会社にWEB戦略が必要なのか?

「ホームページは名刺代わり」と言われたのは、もう昔の話。
今や不動産業界でもWEB戦略なしでは集客競争に太刀打ちできない時代です。
分譲住宅や土地売買をメインとする不動産会社にとって、WEBを使った情報発信はまさに“勝負の鍵”。その理由を4つの視点から見ていきましょう。

お客様は物件情報はポータルサイトで見つけて、不動産会社のHPでどんな会社か確認してくるね。

一生に一度の買い物だから仲介する不動産会社を知りたい気持ちになるね!
ポータルサイト任せでは限界がある
確かに、SUUMOやアットホームなどの不動産ポータルサイトは、広く物件情報を届けるには有効です。
ただし、そこには「広告費が高い」「掲載順位で埋もれる」「価格競争に巻き込まれやすい」といったデメリットも…。
また、掲載した物件情報で他社と“横並び”になり、せっかくの自社の強みや魅力が伝わりにくいという課題もあります。

ポータルサイトの掲載は必要だけど・・掲載費用や掲載順位を上げるために出費が重なる。
ユーザーの物件探し行動は変化している
ユーザーの多くはスマホを片手に、まずは「エリア名+物件名」で検索します。
そして公式サイト、口コミ、SNSなどを横断的にチェックしてから問合せに至るケースが増えています。
つまり、ポータルに頼るだけでは取りこぼしている“指名検索”や“比較検討層”にリーチできないのです。
分譲住宅や土地売買はタイミングが命
分譲住宅や土地の売買は、検討期間が短い傾向にあります。
だからこそ「このタイミングでここが良い」と伝えるための導線が重要です。
ホームページやSNSなどを通じて、いかに素早く、説得力のある情報を発信できるかが勝負になります。
差別化には“情報の出し方”が重要
競合他社と似たような物件を扱っていても、発信の仕方ひとつで反響は大きく変わります。
地域情報に強い、自社買取に対応できる、売主との強いネットワークがある——。
そうした“あなたの会社ならではの価値”を伝えきるためには、自社で戦略的に情報発信できる場=WEBが必要不可欠なのです。
WEB戦略の土台は「ターゲット設定」と「訴求軸」

「なんとなくホームページを作ってみたけど、ぜんぜん問い合わせがこない…」
こんな経験、ありませんか?
それ、ターゲット設定と訴求軸があいまいなまま情報を発信しているのが原因かもしれません。

ホームページがターゲットに合わせた内容やデザインじゃないと、お問い合わせにつながりません。
誰に、何を伝えたいのか?がすべての出発点
「分譲住宅を買いたい人」「土地を売りたい人」では、年齢もライフスタイルもニーズもまったく異なります。たとえば、30代ファミリー層の新築住宅ニーズと、60代の土地売却ニーズでは、求めている情報も言葉遣いも違いますよね。
だからこそ、最初に「誰に向けて発信するのか」を明確にしてから、ページや記事を設計することが大切です。
分譲住宅・土地売買、それぞれのペルソナ設計を
ペルソナとは「理想的なお客さん像」のこと。
たとえば、分譲住宅の場合は「30代夫婦・世帯年収600万円・保育園と小学校に近い立地を希望」といった具体的な人物像を設定します。
一方で土地売却の場合は、「相続した土地を処分したい50〜60代」「資産整理をしたい高齢者」などが代表的。
このようにペルソナを細かく描くことで、伝えるべき言葉や打ち出し方が自然と決まってきます。

自社のターゲットが明確になれば、ホームページのコンテンツ・WEBデザインの方向性も決まります!
地域密着キーワードでのSEO対策がポイント!
不動産業界では「○○市 分譲住宅」「○○町 土地売却」といった“地域+目的”のキーワードで検索されることが非常に多いです。
ですので、SEO対策でもこの「地域密着キーワード」を軸にするのが基本戦略。
「名古屋市緑区の分譲住宅なら〇〇不動産へ」といったキャッチコピーで、地元の検索ユーザーにしっかり届く仕組みをつくりましょう。
自社の強み=訴求軸をはっきりさせる
「地元密着30年」「買取対応可能」「相続対策に強い」など、自社の特色を打ち出すことも忘れずに。
それが“訴求軸”となって、検索ユーザーの心を動かします。
ありふれた物件紹介よりも、「この不動産会社は信頼できそう」「地域事情に詳しそう」と感じさせるコンテンツが、結果的に選ばれる理由になるのです。
反響を生むホームページの作り方

「ホームページはあるけど、正直手を入れていない…」
そう感じているなら、今が改善のチャンスです。
WEB戦略の“主戦場”となるのは、やはりホームページ。問い合わせが増えるページ作りのポイントをご紹介します。

プロが作るホームページはキーワード、検索ボリュームを事前に調査します。調査結果を基にコンテンツを作るので検索順位もアクセス数も期待できます。

分譲住宅の仲介メインだから20代半ば〜40代がターゲットだから・・
信頼感を演出する構成を意識しよう
最初に見直したいのが「会社概要」「実績」「お客様の声」「スタッフ紹介」といった“信頼情報”。
分譲住宅や土地売買は高額な買い物・売却ですから、ユーザーはとにかく“安心できるかどうか”を見ています。
過去の実績や地元での取り扱い数、お客様インタビューなど、信頼性の高い情報を積極的に掲載しましょう。
物件情報の見せ方が反響を左右する
物件情報は単に羅列するのではなく、写真・間取り・周辺環境・ライフスタイル提案など“暮らしのイメージ”が伝わるような構成が理想的です。
たとえば「子育て世代に人気の学区」「駅徒歩5分・買い物便利」など、生活の便利さを具体的に伝える工夫を。
こうした一言が、問い合わせにつながる決め手になります。
CTA設計は“迷わせない”が鉄則
CTA(Call To Action=行動を促す仕組み)も重要です。
「資料請求」「無料査定」「見学予約」など、ユーザーが次にすべき行動を明確に伝えるボタンを、各ページの適切な位置に設置しましょう。
お問い合わせフォームが複雑だったり、電話番号が見つけづらいのは致命的。
シンプルで迷わせない導線が鍵です。
スマホ最適化・表示スピード・SSLも必須対策
今やアクセスの半分以上はスマホから。
スマホで見やすく、速く、安心して利用できるサイト設計が求められます。
ページが重い、文字が小さい、SSL(暗号化通信)が入っていない……そんな状態では検索順位もユーザー満足も下がってしまいます。
アクセスを増やすWEBマーケティング手法

せっかくホームページがあっても、見られなければ意味がありません。
このブロックでは、集客力を高めるための具体的なWEBマーケティング手法をご紹介します。

過去に当社が制作した不動産会社のホームページでは、お客様の声やスタッフ情報を更新できるようにしました。

不動産会社に行く前にどんな人が居るのかわかると少し安心するわね。同じ趣味の事務員さんがいたなぁ・・。
地域にフォーカスしたSEO対策は必須
まず基本となるのがSEO対策です。
特に不動産会社の場合、「○○市 分譲住宅」「○○エリア 土地売却」などの地域系キーワードでの上位表示を狙います。
そのためには、トップページだけでなく、地域ごとの特集ページ(例:春日井市の物件特集)を複数用意し、それぞれで内部リンクを構築していくことが効果的です。
Googleビジネスプロフィール(旧:マイビジネス)を活用
地図検索や「〇〇 不動産」での検索結果に強いのがGoogleビジネスプロフィール。
無料で登録できる上、営業時間・口コミ・写真などが見やすく表示されるため、ローカルユーザーへの訴求に直結します。
定期的な投稿・写真の更新で鮮度を保つのも重要なポイントです。
SNS・YouTubeなどWEBサイト以外のメディアも活かす
Instagramで内覧動画を流したり、YouTubeで物件ツアーを配信したりと、SNSを活用する不動産会社も増えてきました。
特に若年層のファミリー層には「動画で見たい」というニーズが強く、写真だけでは伝えきれない雰囲気も共有できます。SNS経由でホームページへの誘導を設ければ、相乗効果が生まれます。
リスティング広告・ポータル併用も戦略のひとつ
SEOだけではすぐに上位表示できない場合は、Google広告(リスティング)やFacebook広告などを併用するのも有効です。
また、ポータルサイトと自社サイトを組み合わせて「詳細情報は公式ページでチェック」といった導線を作ることで、反響獲得とブランディングを両立できます。
成果を出すためのPDCAと内部改善

最後にご紹介するのは、“戦略の回し方”。
一度つくっただけで終わるWEBでは成果は出ません。
改善と更新を繰り返していくことで、じわじわと反響数は伸びていきます。
アクセス解析は「見るだけ」では意味がない
Googleアナリティクスやサーチコンソールを導入しても、見て終わりではもったいない!
「どのページにアクセスが多いか」「どのページで離脱しているか」などを把握し、改善ポイントを洗い出しましょう。
たとえば、土地売却ページにアクセスがあるなら、その周辺に無料査定や成功事例を追加する、といったPDCAが大切です。
お問い合わせから成約までの歩留まりを改善
「問い合わせはあるけど、成約に結びつかない…」そんな時は、対応のスピード・内容・印象を見直しましょう。
また、問い合わせ直後に自動返信メールを送る、スタッフ紹介ページで安心感を与えるなど、“選ばれる理由”を強化する取り組みも効果的です。
土地や建物の売買実績やお客様の声は「更新」が大事
1年前の情報ばかりでは「この会社、本当に今も動いてるの?」と不安を与えてしまいます。
月1回でも構いません。
ブログで地域の情報を発信したり、新規の取引実績を紹介したり、小さな更新を積み重ねていきましょう。
チーム全体で動く仕組みづくりを
WEB戦略は一人では回せません。
営業、事務、マーケティング、それぞれが連携し、問い合わせ対応からページ改善までチームで動けるような業務フローを構築していくことが、最終的な成約数に直結します。
【まとめ】これからの不動産会社に求められるWEB戦略とは?
分譲住宅の仲介や土地売買に力を入れたい不動産会社にとって、WEB戦略はもはや必須。
ただホームページを作るだけではなく、「誰に」「何を」「どうやって届けるか」を明確にし、SEO・SNS・広告・コンテンツ改善といった複合的な施策を回していくことが成功のカギです。
ユーザーの検索行動は日々変化しています。
だからこそ、常に改善・更新を続ける柔軟さと、地域に根差した情報発信を武器に、“選ばれる不動産会社”を目指していきましょう。