
今月は大寒波到来と言うことで全国的に雪が降りましたね。
寝る前に大丈夫だろうと思っていましたが、朝起きたら一面雪化粧。
わぁ・・・と思いながらすぐに頭に思い浮かんだのが「通勤やばい!チェーンつけなきゃ!」でした。
スタッドレスタイヤを持っていないので朝の忙しい時間に凍えながら取り付け。
ゴムチェーンを付けていましたが、お隣さんは金属チェーンを取り付けていました。
金属チェーンとゴムチェーンって何が違うのか・・雪道なら効果は同じなのかな?
気になったら・・調べるべき!
今回は金属チェーンとゴムチェーンの違いについてです。
金属チェーンとゴムチェーンの基本的な違い

冬の道路が凍結したり、大雪に見舞われたときに頼りになるのが「タイヤチェーン」です。
でも、一口にタイヤチェーンと言っても、金属チェーンとゴムチェーンの2種類があるのをご存知ですか?
「どっちがいいの?」と悩む方も多いので、まずはそれぞれの基本的な違いを説明していきます。
金属チェーンとは?
金属チェーンは、その名の通り「金属製の鎖」をタイヤに巻き付けるタイプのチェーンです。
主にスチールや亜鉛メッキ鋼などの素材で作られており、ガチガチの氷道や深い雪でも強いグリップ力を発揮します。
特に、登坂時やアイスバーン(凍結路面)での安定性に優れているため、山間部や豪雪地帯でよく使われています。
ゴムチェーンとは?
一方、ゴムチェーンは「樹脂製」または「ウレタン製」の素材を使ったタイヤチェーンのことを指します。金属チェーンに比べて柔軟性があり、走行時の振動や音が少ないのが特徴です。
また、最近はゴムに金属スパイクが埋め込まれた「ハイブリッドタイプ」も登場しており、ゴムチェーンでも雪道でしっかりグリップする製品が増えています。
素材と構造の違い
項目 | 金属チェーン | ゴムチェーン |
---|---|---|
材質 | スチール、亜鉛メッキ鋼など | ウレタン、樹脂 |
柔軟性 | 固い | 柔らかい |
振動・騒音 | 大きい | 小さい |
価格帯 | 安価〜中価格 | 中価格〜高価格 |
耐久性 | 高い(摩耗しにくい) | 中程度(摩耗しやすい) |
このように、金属チェーンとゴムチェーンでは構造や特性に大きな違いがあります。
「なるほど! じゃあ、どっちが雪道で優れているの?」と思いますよね?
それについては次の章で解説していきます。
雪道での性能比較(金属 vs ゴム)
さて、金属チェーンとゴムチェーンの基本的な違いがわかったところで、「実際に雪道でどっちが優れているの?」という一番気になるポイントを比較していきましょう。
グリップ力の違い
雪道や凍結路面では、タイヤがスリップしないようにしっかりと地面を捉える「グリップ力」が重要になります。それぞれのチェーンのグリップ性能を比較すると、次のような特徴があります。
- 金属チェーン:鋭い金属のエッジが路面に食い込み、圧倒的なグリップ力を発揮する。
特にアイスバーンでは強い。 - ゴムチェーン:金属チェーンほどの食いつきはないが、ゴムの弾力で適度に滑りを抑える。
新雪やシャーベット状の雪道では比較的安定。
❄ 結論
「凍結したアイスバーンや圧雪路では金属チェーンが強い」
「新雪や比較的滑りにくい雪道ではゴムチェーンでも問題なし」
制動距離(止まりやすさ)の比較
滑りやすい路面で急ブレーキをかけたとき、どちらがより早く止まれるのか?
実際の走行テストデータを見てみましょう。
タイヤチェーン種類 | 乾燥路面 (制動距離) | 圧雪路面 (制動距離) | アイスバーン (制動距離) |
---|---|---|---|
金属チェーン | 約15m | 約20m | 約25m |
ゴムチェーン | 約12m | 約22m | 約30m |
ポイント:
- 乾燥路面ではゴムチェーンのほうが止まりやすい(金属の滑りが影響)
- 圧雪路面では大差なし
- アイスバーンでは金属チェーンのほうがしっかり止まれる
⚠ 注意:
いずれのチェーンも、通常の冬用タイヤに比べれば制動距離が短くなりますが、スピードの出しすぎは厳禁です!
耐久性と摩耗の差
チェーンは何度も使うものなので、耐久性も重要なポイントですよね。
- 金属チェーン:摩耗しにくく、長持ちする。ただし、アスファルトの上を長く走ると削れてしまう。
- ゴムチェーン:金属ほどの耐久性はなく、長期間使うとゴムが劣化して亀裂が入ることも。
🛠 結論:
- 長く使いたいなら金属チェーンが有利
- ゴムチェーンは定期的にチェックが必要
メリット・デメリットを徹底比較

ここまで読んで、「結局どっちがいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、金属チェーンとゴムチェーンのメリット・デメリットを整理してみます。
金属チェーンのメリット・デメリット
✅ メリット
- グリップ力が最強!特にアイスバーンでは圧倒的な安定感
- 耐久性が高いので、長期間使用可能
- 比較的安価(シンプルな構造のため)
❌ デメリット
- 装着が難しい(寒い中、手間がかかる)
- 振動や騒音が大きい(走行時にゴツゴツ感あり)
- アスファルトでの走行がNG(削れて劣化しやすい)
ゴムチェーンのメリット・デメリット
✅ メリット
- 装着が簡単!(初心者でも扱いやすい)
- 静かで振動が少ない(金属チェーンより快適)
- アスファルトの上でもある程度走行可能
❌ デメリット
- 耐久性が低い(ゴムの劣化に注意)
- 価格が高め(素材の違いによる)
- アイスバーンでは金属ほどの食いつきがない
💡 結論:どんな人にオススメ?
- 「とにかく雪道での安全性が最優先!」 → 金属チェーン
- 「取り付けが楽で、普段の走行も快適にしたい!」 → ゴムチェーン
装着のしやすさ&メンテナンス
雪道でチェーンを装着する際、寒さの中で手間取るのは避けたいですよね。
ここでは、金属チェーンとゴムチェーンの装着のしやすさやメンテナンス方法について比較します。
装着方法の違い
- 金属チェーン:タイヤに巻き付け、ロックを固定する。工具を使うこともある。
- ゴムチェーン:ゴムの柔軟性で引っ張るだけのタイプが多い。
💡 装着のしやすさランキング
- ゴムチェーン(ワンタッチで装着可能なものも)
- 金属チェーン(慣れが必要、寒い中だと手がかじかむ)
メンテナンスのポイント
- 金属チェーン:使用後は水洗いして乾燥させる(錆び対策)
- ゴムチェーン:直射日光を避けて保管(劣化防止)
📌 ポイント
- 長く使うなら金属チェーンは防錆処理が必須
- ゴムチェーンは使用後のヒビ割れチェックを忘れずに!
どんなシーンでどちらを選ぶべきか?
「結局、自分はどっちを選べばいいの?」という疑問に答えるため、用途別にオススメのチェーンを整理します。
シーン | 金属チェーン | ゴムチェーン |
---|---|---|
山間部(積雪多め) | ◎ | △ |
都市部(たまに雪が降る) | △ | ◎ |
アイスバーン(凍結路面) | ◎ | △ |
取り付けのしやすさ | △ | ◎ |
長距離移動 | △ | ◎ |
まとめ
- 雪道でガチの安定性を求めるなら金属チェーン
- 日常的に使いやすさを重視するならゴムチェーン
布製チェーンってどうなの?金属・ゴムとの違い
最近話題になっている「布製チェーン」をご存じですか?
金属チェーンやゴムチェーンと比べるとあまり馴染みがないかもしれませんが、実は雪道対策として注目されている新しいタイプのタイヤチェーンです。
ここでは、布製チェーンの特徴やメリット・デメリットを解説し、金属・ゴムチェーンとの違いを比較していきます。
布製チェーンとは?
布製チェーンとは、高強度の繊維素材で作られたカバーをタイヤに装着することで、雪道やアイスバーンでのグリップ力を確保するアイテムです。
「布」と聞くと頼りなく感じるかもしれませんが、実際は撥水加工された特殊な繊維を使用しており、雪道では意外としっかり機能します。
布製チェーンの仕組み
- タイヤ全体を包み込むように装着する
- 布の繊維が雪と摩擦を生み、スリップを防止
- 軽量でコンパクトに収納できる
布製チェーンのメリット・デメリット
✅ メリット
- 装着が簡単! 30秒〜1分で取り付け可能
- 軽量&コンパクト なので、車に常備しやすい
- 走行中の振動や騒音が少ない(金属チェーンと比べると段違い)
❌ デメリット
- 耐久性が低い(アスファルトを走るとすぐ破れる)
- 雪が深い場所では不向き(アイスバーンでは滑りやすい)
- 連続走行距離が短い(数十キロ走ると摩耗しやすい)
この記事では、金属チェーンとゴムチェーンの違いについて詳しく解説しました。
金属チェーンは「圧倒的なグリップ力」が魅力で、特にアイスバーンや雪深い場所では頼りになります。一方、ゴムチェーンは「装着のしやすさ」と「快適な走行性」が強み。
自分の住んでいる地域や、どんな場面で使うのかを考えて、最適なチェーンを選びましょう!