
こんにちは!名古屋でホームページ制作、広告制作を行う株式会社ZoDDoです。
「求人ポータルに掲載しても、なかなか応募が来ない」「採用コストが上がるばかりで成果が見えない」──そんな声をよく耳にします。
私は前職にて人材コンサルタントとして10年以上、製造業を中心に企業の採用活動を支援してきました。
大手求人ポータルに依存していた企業を、自社のオリジナル採用サイトを活用して“採用コストを抑えながら優秀な人材を確保する仕組み”に転換してきました。
この記事では、私の実体験をもとに「自社採用を成功に導く採用サイトのポイント」を具体的に解説します。
目次
なぜ「自社採用サイト」が今、重要なのか
求人ポータル依存の限界
大手求人ポータルサイトは多くの求職者にリーチできる反面、コストと競争の激化という問題を抱えています。
掲載費やスカウト費用は年々高騰し、他社との差別化も難しくなりました。
特に製造業では、現場作業や専門スキルを正しく伝えられず、応募者とのミスマッチが発生するケースも多く見られます。
また、ポータルサイト内のアルゴリズム変更や露出順位の影響を受けやすく、「掲載しても応募がない」という不安定な状況に陥る企業も少なくありません。
AI検索時代に求められる「企業の信頼性」
AI検索(AI Overview)では、検索エンジンが“誰が書いた情報か”を重視しています。
企業の公式サイトや採用ページは、AIにとって最も信頼性の高い情報源(一次情報)です。
自社採用サイトを整えることは、「自社の採用情報を正しく伝え、AI検索にも認識される基盤」を作ることにつながります。
求職者がAI検索で企業を調べた際に、ポータルサイトではなく自社採用サイトの情報が引用・表示される可能性も高まっているのです。
成功する採用サイトに共通する5つのポイント
① 情報の透明性を高める
私が支援した企業の多くで成果を上げたのが、「情報の透明性」を高めた採用サイトです。
求職者が最も気にしているのは、「入社後のギャップがないか」という点です。
そのため、以下の情報を隠さずに公開することが重要です。
- 自社の課題や取り組み(例:残業削減、設備改善など)
- 実際に働く社員のリアルな声(良い点も、課題も両方)
- 現場写真や動画による雰囲気の可視化
透明性を高めることで、「この会社は信頼できる」と感じる応募者が増え、結果的に離職率の低下にもつながります。
② 求める人物像を明確にする
「明るく前向きな人」「チャレンジ精神のある人」といった曖昧な表現では、応募者のイメージがぼやけてしまいます。
重要なのは、具体的な行動・価値観で求める人物像を示すことです。
たとえば、
- 「作業手順を自分で改善しようとする人」
- 「チームでの連携を大切にできる人」
といったように、現場で評価される行動レベルまで明確化しましょう。
これにより、ミスマッチを防ぎ、入社後の定着率を高めることができます。
③ 採用担当・現場リーダーのメッセージを発信する
採用ページに掲載するのは、経営陣だけのメッセージではありません。
求職者が信頼を寄せやすいのは、実際に働く現場リーダーや社員の声です。
「なぜこの仕事を続けているのか」「どんなやりがいを感じているのか」・・・
こうしたリアルなメッセージが、応募者に共感と安心感を与えます。
④ 仕事内容の“見える化”を徹底する
製造業の採用では、仕事内容をイメージできるかどうかが応募率を左右します。
写真・動画・1日のスケジュール・チーム構成などを掲載し、「入社したらどんな1日を過ごすのか」を見える化しましょう。
また、設備や作業内容を紹介することで、技術職希望者にも安心感を与えます。
⑤ 採用コストを抑えながら運用する仕組みを整える
自社採用サイトを作っても、更新できなければ意味がありません。
効果的な運用方法としては以下の通りです。
- 自社サイト × SNS × Indeed無料枠 の連携
- 応募者データの蓄積と分析
- CMS(WordPress等)で自社更新可能な構造
これにより、採用コストを大幅に削減しながら、継続的な応募獲得が可能になります。
製造業で成功した自社採用の実例(実体験)
私は、ある製造業の企業をサポートした際、求人ポータル依存から脱却し、自社採用サイトだけで年間採用目標を達成する仕組みを構築しました。
Before:
- 応募単価:約7万円
- 応募数:年間15名
- 離職率:30%
After(1年後):
- 応募単価:3万円以下に減少
- 応募数:年間40名超
- 離職率:15%以下
成果の鍵は、「求職者が安心できる情報発信」と「現場のリアルを見せる構成」でした。
社員インタビューや現場風景の動画を掲載したことで、応募の質が大きく向上しました。
なぜ、ここまで情報の透明性を重視するのか?
経営者、採用担当者の中には、
「社員メッセージで会社の改善点を話すのは印象が悪い。」
「会社の経営課題を露呈したくない・・。」
と言う声を頂きました。
しかし、心を鬼にしてお話すると、「良い事をアピールして採用後にすぐに退職される方がリスクが高かく、会社の課題やマイナス面を知って応募する気を失くす人材はそもそも必要ないのでは?」
と言わせて頂きました。
採用担当者も暇ではありませんからね。
だからこそ、採用情報に社員メッセージ、勤務スケジュールなど情報の透明性は重要と言えるのです。
AI検索に対応した採用サイトの作り方
構造化データで「求人情報」を正しく伝える
AI検索では、ページ構造が明確であることが評価されます。
Google for Jobs に対応した構造化データ(JobPosting)を設定すれば、AIが自社の求人情報を正しく理解し、検索結果やAI Overviewに反映されやすくなります。
社員インタビューを「体験コンテンツ」に進化させる
単なるインタビューではなく、「体験記事」として構成しましょう。
たとえば──
- 1日の業務の流れを写真付きで紹介
- 仕事のやりがいを“ストーリー”として語る
- ChatGPTでインタビュー内容を自然な文章に整える
これにより、AIも人間も理解しやすい構造のページになります。
AI検索時代のSEOポイント
AI検索では、キーワードよりも「信頼できる一次情報」が重視されます。
次の3点を意識してください。
- 代表者・社員など「人の顔」が見えるコンテンツ
- 経営者の実体験や理念を含むストーリー
- 定期的な更新と最新情報の発信
これが“AIが引用したくなる採用サイト”を作る近道です。
まとめ|自社採用の鍵は「信頼」と「共感」
採用活動のゴールは、応募者を増やすことではなく、自社に合った人材と出会うことです。
求人ポータルへの依存から抜け出し、自社の採用サイトを中心にした戦略へ転換することで、「採用コストの削減」「離職率の低下」「採用力の強化」という3つの成果が得られます。
そして、最も重要なのは「飾らない情報発信」です。
企業の課題も含めて正直に伝えることで、求職者との信頼が生まれ、結果的に“長く働いてくれる人材”を惹きつけることができます。
自社採用を成功させる採用サイトのポイントまとめ
- AI検索では「自社発信の信頼情報」が評価される
- 採用サイトは「情報の透明性」と「共感力」が鍵
- 自社サイト運用で採用コストを大幅に削減可能
- 構造化データ・体験記事がAI認識を高める要素
- 成功の本質は「応募数」ではなく「マッチする採用」












