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内科、小児科、美容クリニック、歯科など、地域で愛され近隣の競合クリニックから差をつけられる「集客に強いクリニック」を目指すにはホームページを上手く使った集客方法から口コミ対策まで様々な手法がありますが、何が効果的かはクリニックによって違います。
「クリニックの集客」と一口に言ってもさまざまな手法があり、どの手法を選ぶかによって必要となる費用も異なります。
ただ、集客に強くなるためのポイントはいたってシンプルです。
いくつかのポイントを押さえて、実践的な施策を行えば集客・集患力をつけることが可能になってきます。
今回はさまざまな手法の中でも「ホームページ集客」にフォーカスし、「クリニック向けホームページで集客する6つのポイント」として説明したいと思います。
目次
クリニック向けホームページで集客するために重要な6つのポイント
利用者が何を求めているのかを知る
ホームページを集患に役立てるためには、ホームページを閲覧されることはもちろん、競合のクリニックと比べた際の魅力や、来院のメリットを伝える必要があります。
そのためには利用者層として想定されるターゲットが、どんなクリニックに行きたいと考えているか、他にどんなクリニックや医院を利用し、比較検討しているかを知ることが先決です。
利用者が求めているポイントは?
- 地域での実績があり、評判が良い
- 女医・全員女性スタッフ
- 丁寧で優しいドクター
- 確実に直してくれる専門性・プランが豊富
- 混雑していない・予約が取りやすい・通いやすい
- 検査項目や料金が分かりやすい
- ドクターの経歴、クリニックに実績がある
- プライバシーが保たれる個室の診療室がある
ホームページのトップページは競合と差別化を見せる場
利用者層が求めているクリニックのイメージに対し、どのような“良さ”を伝えられるかを考えたら、ホームページのトップにその魅力を分かりやすく掲載してください。
「丁寧で親切な対応を心がけています」という表現だけではなく、他のクリニックと比較検討している利用者層に対し、選ぶべき理由を伝えなければなりません。
要は端的ではなく、具体性を盛り込んだ内容・表現を盛り込まなくてはいけません。
ホームページのトップページは、クリニックの印象を決める重要なページです。
ホームページに訪れた人が、他のクリニックと比べても行きたいと思えるよう、利用者層の目線になってアピールすると効果的です。
【トップページに掲載する例】
- 【信頼性の高さが求められているケース】
地域で長年運営してきたクリニックの歴史や実績、ドクターの経歴、医療への取り組みなど医院の姿勢を伝える。 - 【雰囲気の良さが求められているケース】
ドクターの顔、笑顔で対応するスタッフの姿など、人の写真を掲載する。
待合室の様子などの雰囲気が伝わる写真と合わせると効果的。 - 【通いやすいかどうかを求められているケース】
駅からのアクセスが良好であれば、トップページの見やすい部分に地図を載せておく。
また予約の取りやすさや、当日予約が可能な点などを伝える。
クリニックの理念や診療方針を伝える
一般的な企業でも経営理念や社訓と言うものがあるように、クリニックにも理念・診療方針があるかと思います。この理念・診療方針は意外とチェックされます。
「これまでのクリニックでは難しかったお悩みも、ぜひご相談ください。」
このような、利用者に対するクリニックとしての姿勢や理念を伝えると、信頼性を高めることに繋がります。
治療だけでなく予防医療のアドバイスもしてくれるクリニックや、痛みをなるべく抑える方針で施術するクリニックなど、医院それぞれに理念や治療方針があると思います。
このような取り組みは、患者様にとって安心できる理由の一つになるため、きちんとコンテンツを作り1ページ以上を使って伝えることをおすすめします。
一般的には、「怖い」「不安」「失敗」「痛い」など利用者が少なからず心配している要素について、クリニックが伝えていきたいことを表現します。
ホームページのデザインには統一感を出す
信頼感、安心感を伝えるため、クリニック向けホームページでは統一感のあるデザインを心がけてください。特に、”ホームページで使う「色」は、全体の印象を整えるために重要です。
医院のテーマに合わせて、テーマカラーを決めておきましょう。
利用者層に合った配色にすることで、患者様に好感を持っていただくことができ、集患につながる鍵となります。
医療などの、人々の健康を支える業種でよく使用されるのは、白をベースにした落ち着いたカラーです。
そこへ、ポイントとして「 緑や青といったクリーンさが伝わる色」「ピンクやオフホワイトなどの優しい色」がよく使われます。
上記のイメージに限らず、各々のクリニックのイメージカラー、診療方針をホームページ制作会社に伝えることでWEBデザイナーがデザイン案を作り上げてくれますので、そこまで深く悩む必要はありません。
利用者が知りたい内容は各ページに散りばめて掲載する
トップページ以外のコンテンツは、施術プランの詳細や、料金、設備の紹介など、より詳しく知りたい患者様に応える場所にしてください。
トップページから各ページに誘導できるよう、メニュー設置も大切です。
詳しい情報は、専門的すぎたり細かすぎてもあまり効果がないため、分かりやすくて「なるほど、安心できる」と感じてもらえる内容にしてください。
事実の範囲内で、期待できるメリット・デメリットを伝えておくことも、安心に繋がります。
歯科クリニックなどに多い自由診療については、費用について伝えるコンテンツを必ず用意しておきましょう。
関心の大きい要素は、集客に役立てることができます。
具体的には、治療に対する「費用の目安」だけでなく、「どれぐらいの頻度・回数」が必要になるのか、「平均的にはどれぐらいのコスト」なのか、「負担を軽くする方法」は何かなど様々な情報がが考えられると思います。
実際に患者様から質問のあったコメントを載せておくのも良いですね。
詳しい情報を記載していおくことは、信頼性を高め、集客に役立つだけでなく、トラブルの回避にも役立つことがあります。
FacebookやインスタグラムなどのSNSを用意する
インスタグラムやFaceBookなどのSNSを、医療業界で活用することは今や一般的になりました。
ホームページでは伝えきれない情報を潜在的な利用者層にアピールしたり、認知度を高めることができるため、SNSの利用は大変効果的です。
投稿には、必ずホームページ等の公式な連絡先へ誘導をし、予約・集客に繋いでおきましょう。
注意点としては、誤解を招くビフォアアフター写真を載せることです。
許可を得ず患者様を掲載すること、誤った認識を与える医療知識を伝えることなど、法規条例に反する投稿や誤解を招く情報を伝えないことです。
医療広告ガイドラインに基づいた運用を心がけてください。
「医療広告ガイドライン」「薬機法」等の法規を守った表現
ホームページは「広告」に該当し、厚生労働省による「医療広告ガイドライン」に沿った情報配信を行う責務があります。また薬機法でも、医療や医薬に関する広告について規制対象としています。
医療広告ガイドラインにおいて「広告」とはこのように定義されています。
- (1)患者の受診等を誘引する意図があること(誘引性)
- (2)医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること
(特定性)
つまり、利用者や患者の訪問を促すことが目的であり、その名称や存在が誰にでも特定可能であれば、広告規制の対象となるということになります。
かつてホームページは広告物から除外する動きもあったのですが、下記の引用文にもあるように、現状はホームページも規制の対象ですので、掲載内容にはご注意ください。
“美容医療に関する相談件数が増加する中、消費者委員会より、医療機関のウェブサイトに対する法的規制が必要である旨の建議(美容医療サービスに係るホームページ及び事前説明・同意に関する建議(消費者委員会平成 27 年7月7日))がなされた。同建議を踏まえ、平成 29 年の通常国会で成立した医療法等の一部を改正する法律(平成 29 年法律第 57 号)により医療機関のウェブサイト等についても、他の広告媒体と同様に規制の対象とし、虚偽又は誇大等の表示を禁止し、是正命令や罰則等の対象とすることとした。”
医療法における病院などの広告規制について
なお、患者様が求めている情報がある場合、それを伝えることは「限定解除」という範囲内で掲載が許されていますが、ルールを守ることが責務とされています。
医療機関の広告物はちょっとしたことでも規制や摘発の対象となりますので、ホームページを制作する際は必ず、ガイドラインの知識を持つ方のチェックを行ってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クリニック、歯科医院など昨今は開業数が非常に多く、競争が激しい業種です。
東京、大阪、福岡、名古屋などの都市部以外のエリアでもこの状況は関係なく、まるで戦国時代と言えます。
(歯科医院の開業数についてはこちらで詳しく説明中です。)
しかし、私たちWEB業界から見ると、しっかりホームページ集客やWEBマーケティングを実践しているクリニックは非常に少なく、注力すればいくらでも集患・ブランディングが可能な業界だと思っています。口コミや評判対策としてもWEB対策に力を入れてみてはいかがでしょうか。