
引っ越しを機に寝具を買い替えることになりました。
さて、人生の大半を過ごすのがベット。良質な睡眠は最高の体調をくれます。
良いマットレスはどんなものか・・そう思ったので寝具のプロと言える、寝具専門店のスタッフさんへ「自分に合ったマットレス」について聞いてきました。
本記事では、素材・寿命・寝心地といった観点からマットレスの種類を解説し、国内外の人気ブランドを比較しながら選び方のコツをご紹介します。
マットレスの基本と注目の素材

マットレスとは?快眠に欠かせない寝具の基本
睡眠とマットレスの関係
睡眠は人生の3分の1を占める大切な時間。その質を大きく左右するのがマットレスです。
硬すぎても柔らかすぎても、体の一部に負担がかかってしまい、腰痛や肩こりの原因になってしまいます。自分に合ったマットレスを選ぶことで、寝返りがスムーズに打てる、寝姿勢が保てる、深い眠りにつける──といった恩恵が得られます。
ベッドフレームとの組み合わせも大事
マットレスの性能を最大限発揮するには、ベッドフレームとの相性も重要です。
通気性の高いすのこベッドや、マットレスの形状にフィットするスラット構造のフレームを選ぶことで、湿気によるカビやへたりを防ぎます。
マットレスに使われる主な素材とその特徴
ウレタン(高反発・低反発)
ポリウレタンフォームは、多くのマットレスに使われている代表的な素材です。
- 高反発ウレタンは、押し返す力が強く、寝返りしやすいのが特徴。
体圧分散にも優れています。 - 低反発ウレタンは、じんわりと沈み込むようなフィット感で、包み込まれるような寝心地が得られます。
ポケットコイル・ボンネルコイル
内部にスプリング(コイル)を内蔵したタイプ。
- ポケットコイルは、ひとつひとつのスプリングが独立して体のラインにフィットします。
横揺れが少なく、パートナーと一緒に寝る方にもおすすめ。 - ボンネルコイルは全体が連結しており、面で支える構造。硬めで安定感があり、体重の重い方や硬めが好きな方に適しています。
ラテックス・ファイバー系素材
- ラテックス(天然ゴム由来)は、弾力と耐久性が特徴。抗菌・防ダニ性能もありますが、ゴムアレルギーには注意が必要です。
- ファイバー系(エアファイバーなど)は、通気性が抜群で、洗えるマットレスとして注目されています。夏場でも蒸れにくく衛生的です。
共起語として含まれる語彙
- 反発力、通気性、耐圧分散、沈み込み、寝姿勢、湿気、吸湿性、ホルムアルデヒド、耐久性、衛生面
マットレスの種類とその特徴を比較

マットレスの代表的な種類とは?
コイルマットレスの特徴
- ポケットコイル:体に沿って点で支える。高級ホテルにも多く採用されており、静音性も高い。
- ボンネルコイル:弾力が強く、長く使えるのが特徴。やや硬めで、しっかりと体を支えるタイプ。
ノンコイルマットレスの特徴
- 高反発ウレタン:通気性に難があるが、軽くて扱いやすい。体圧分散にも優れる。
- 低反発ウレタン:包み込まれるような寝心地。冬は固く、夏は柔らかくなる素材特性がある。
- ラテックス:天然素材で柔軟性があり、アレルギーがなければ高品質。
- ファイバー:中空構造で湿気を逃がしやすく、ダニ対策にも有効。
エア系マットレス(新技術)
- エアウィーヴなど、エア構造体による支持力を持つタイプ。
持ち運びやすく丸洗い可能で、衛生面に強い。
それぞれのマットレスのメリット・デメリット比較
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ポケットコイル | 静音性・体圧分散が高い | 重量がある、価格が高め |
ボンネルコイル | 安定感がある、通気性が良い | 横揺れが伝わりやすい |
高反発ウレタン | 寝返りしやすい、軽量 | 通気性がやや劣る |
低反発ウレタン | 包み込まれる感覚 | 熱がこもる、夏は不向き |
ラテックス | 耐久性が高く衛生的 | ゴムアレルギーの心配 |
ファイバー | 丸洗い可能、通気性が抜群 | 寝心地に好みが分かれる |
寿命とメンテナンスで選ぶマットレス
マットレスの寿命はどれくらい?
素材・構造によって違う耐久年数
- ポケットコイル:8~10年
- ボンネルコイル:6~8年
- 高反発ウレタン:5~7年
- 低反発ウレタン:4~6年
- ラテックス:7~10年
- ファイバー系:3~6年
寿命は使用頻度、体重、湿気、設置環境にも左右されます。
寿命が短くなるNGな使い方とは?
- 直置き(湿気がこもりカビの原因に)
- ローテーションしない(へたりやすい)
- 寝汗や汚れを放置(素材が劣化)
長持ちさせるためのメンテナンス方法
- 定期的なローテーション:3ヶ月に1回、上下・裏表を入れ替える
- 風通しの良い環境で使用する
- マットレスカバー・プロテクターの活用:汚れや湿気を防ぎ、ダニの発生を抑える
人気ブランドの特徴と比較レビュー

日本で人気のマットレスブランド一覧
エアウィーヴ

- アスリートや芸能人も愛用。エアファイバー構造で丸洗い可能。高反発で寝返りしやすく、通気性が高い。
テンピュール(Tempur)

- NASA開発素材を応用した低反発マットレスのパイオニア。包み込むような寝心地。価格帯は高め。
シモンズ(Simmons)

- ホテルでも使われるポケットコイルの老舗ブランド。耐久性・安定感があり、ラグジュアリーな睡眠を提供。
ニトリ・無印良品
- コスパ重視で人気。シンプルな設計ながらも工夫された設計が特徴。初心者にもおすすめ。
ブランドごとの強みと選び方のコツ
ブランド名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
エアウィーヴ | 通気性・洗える・高反発 | 蒸れが気になる人・衛生重視 |
テンピュール | 包み込み感・高価格帯 | 睡眠を重視する人・肩こり腰痛持ち |
シモンズ | 高級感・ポケットコイル | 安定感重視・ホテルの寝心地を再現したい人 |
ニトリ・無印 | 手頃価格・シンプル設計 | 初心者・引っ越し時の買い替え |
マットレス選びで失敗しないためのポイント
自分に合ったマットレスの選び方ガイド
体型・寝姿勢・好みに合うタイプを知る
- 痩せ型の人:柔らかめ or 体圧分散性が高い素材
- 体重が重めの人:高反発 or コイルタイプで沈み込み防止
- 横向きで寝る人:柔軟性がある素材(低反発やラテックス)
- 仰向け派:高反発かポケットコイルで背中を均一に支える
試し寝・返品保証のあるブランドを選ぶ
- 店頭で試すか、返品保証期間のあるネット購入を選ぶ
- 購入前の比較が大切。専門店のスタッフに相談するのも◎
よくある質問とプロのアドバイス
Q. 腰痛持ちにはどの素材が良い?
高反発マットレスやポケットコイルが体をしっかり支えるため、腰の負担が少なくおすすめです。
Q. 夏でも蒸れにくいタイプは?
通気性に優れたエアファイバーやファイバー系マットレスが◎。湿気がこもらず衛生的です。
Q. 長く使うならどのブランドが最適?
耐久性を重視するなら、シモンズやテンピュール、ラテックス素材の製品が信頼できます。